2014年5月3日土曜日

心理学と学校

心理学を活かした就労形態はいくつもあります。


学校における心理学を活かした仕事として、一番心理学っぽいのはやはりスクールカウンセラーになると思います。

いじめや不登校など、学校にうまく適応できていない生徒のカウンセリングがメインの仕事ではあるが、生徒の保護者や教員に対してもカウンセリングを行います。

カウンセリングのほかにも、不登校やいじめを受けている生徒への対応に関する講習や相談対応もしているようだが、私がまだ臨床心理士ではないため、実際にどのような業務内容かが詳しく分かっていません。

もし、このブログを読んでいただいた臨床心理士の方で、スクールカウンセラーを行っている方がいらっしゃれば、是非コメント欄に書いていただき、いろいろうかがいたいです。



スクールカウンセラーは、2013年度の文科省調べによると公立中学校、小学校のうち23635校にスクールカウンセラーが配置されているようである。また、平成26年度の「いじめ対策等総合推進事業」は前年度の43億9500万円から大幅に上がり、64億8400万円が予算案として出ており、スクールカウンセラーの配置やスクールソーシャルワーカーの配置などに当てられているようです。

しかし、スクールカウンセラーの給料は、前にも書いたが週2,3回で時給5000円であり、年収は大体140万円になるようであるから、スクールカウンセラーの配置されている学校に一人のスクールカウンセラーがいるとして一校あたり140万円くらいなので、23.635×1.400.000=33.089.000.000(約330億円)になり、予算が全く足りていないみたいです。

足りていない分の補填はたぶん国や自治体から補助されているのでしょうが、正直、こんなにも予算が足りていないとは、自分で計算してみたものの思いもよらない結果になりました。
ですが、スクールカウンセラーというポストは、思春期の学生の問題を扱うのに非常に重要になると思います。ただ、年間140万円では、スクールカウンセラー1本で食べていくこともできず、賃金を上げるにも、国や自治体への負担が甚大になってしまうことになります。

やはり、カウンセラーが働くときに顧客になるのは、クライアントになるので、クライアントからお金をいただかないと生活が成り立つ水準には達することができなさそうです。



クライアントからお金をいただいて成り立つ職業は弁護士も同じであるが、弁護士は平均年収が600万円であり、ボリュームゾーンが500万円から1000万円になっているようである。
また、弁護士は事務所を構えている人が多くいるが、臨床心理士が事務所を構えているという話は殆ど聞いたことがありません。

臨床心理士と弁護士に、需要の格差が大きくあるとは、私は思えないので、これからの将来で働き方を模索していけば、臨床心理士の生活水準はもっと上がるように思いますし、このブログでは、その働き方を模索していければいいなぁと思っております。



話がそれたので、学校現場における臨床心理士の働き方に話を戻すと、これからは生徒はもちろんのこと、教員へのメンタルケアにも力を入れていかないといけないと思います。

今日の教員の待遇は、私の知る限りではブラック企業並のはたらきを強いられていると思いますし、一昔前とは違い、教員の終身雇用もそれ程期待できなくなってきていると思います。

教員の悩みを共有するためのコミュニティとしてSENSEI NOTEというSNSサービスが最近立ち上がり注目を集めていますが、そこへ心理学の専門家である臨床心理士が悩み相談の一環を補ってもいいと私は思います。
教員が生徒に対して抱く悩みや疑問は教員が意見を出すことが非常に効果的だと思いますが、教員が教員に対して抱く悩みなどは、臨床心理士も相談に乗るとかなり効果的だと思います。



まだまだ書き足りない部分が多い気がしますが、うまくまとまらなくなってきたので、今回はこれくらいで終わろうと思います。



現役の臨床心理士の方で、意見してくださる方がいらっしゃればぜひコメント欄にコメントを残していただきたいです。

2014年4月25日金曜日

臨床心理士としての仕事の相場

臨床心理士としてカウンセリングを行う場合の相場は、やっている仕事内容によってまちまちではあるが、スクールカウンセラーだと時給5000円で週に2,3回はいり、年間でだいたい140万という感じで、ほかにも大学の非常勤講師を勤めたり、病院でカウンセリングをしたりする。


しかし、やはり臨床心理士としての年収のボリュームゾーンが300万~500万ということから、臨床心理士の方々はもちろん非常勤の掛け持ちをしていますし、これまでの働き方で得られる所得よりも、潜在的にはもっと得られるポテンシャルを秘めた職だと思っている。


その例とは少し異なるが、オンラインで悩みや愚痴を聞くサービスが、ネット上にいろいろ掲載されており、聞く側の人の職業が依然書いたような大学院を出て取るような資格ではなく、民間の資格を得てカウンセラーと名乗る人が数多くいる。
このようなサービスを展開する業者は、臨床心理士が入り込むような病理的な人に対するカウンセリングではなく、実生活の中でたまっていく不満やストレスを解消できるサービスとしての実績は非常に社会貢献的であると思う。
ただ、料金設定の相場が1時間当たり5000円前後のことが多く、臨床心理士が行うカウンセリングと1時間当たりの金額が同じか、少し多いくらいの金額で行われている。

このようなサービスに需要が出るような今日では、心理学をかなり勉強していないとなれないような臨床心理士の賃金はもう少し高くなるポテンシャルを秘めているように思う。

まあ、実際に1時間7000円や8000円でカウンセリングをします。みたいなサービスを始めても高すぎて誰も使いたがらないとは思うが、一般の人に向けてカウンセリングを行うという市場にも、今後は目を向けていけたらいいなぁと思うし、私もよいサービスを提供できたらと日々考えて以降と思う。

ちなみに、最近見つけたサービスで“スマココ”という、臨床心理士がオンラインで相談に乗るというサービスが5月7日にプレオープンするようです。スマココと検索するとFacebookのページでスマココのサービスについて調べれます。

このようなサービスが増えていったらいいなぁと思います。

心理学関連の資格

心理学関連の資格はWikipediaで調べれば、かなりたくさん存在していることがわかります。
しかし、どれも国家資格ではなく、民間の資格ばかりである。学会や団体の認定資格を除き、心理学に関する講義を受けていないと資格を取れないものは

  • 臨床心理士
  • 学校心理士
  • 臨床発達心理士
  • ガイダンスカウンセラー
  • 産業カウンセラー
  • 認定心理士
の6つである。



この中で、臨床心理士は知名度が高く、スクールカウンセラーや病院でのカウンセリングなど多くの心理学を活かせる現場で働いていけます。

この次に有名だと思うのは産業カウンセラーだと思います。
仕事内容としては、主に企業や組織で働いている人に対してのメンタルケアをしていくことで、臨床心理士とは働く場所がちょっと異なる分、仕事の取り合いになることが少ないと思います。

他の資格では、まず、認定心理士は傘下の心理系学会が学位とは無関係に心理士資格を乱立させたために設けた心理士資格であり、心理学を大学で専攻し、授業を履修したという証になるだけで、心理系の職種に就くための資格ではありません。

また、学校心理士もスクールカウンセラーのことではなく、立ち位置は準スクールカウンセラーということになります。実際のスクールカウンセラーは臨床心理士が行います。

臨床発達心理士は臨床心理士とほとんど同じような現場で働くようですが、名前通り、発達に関する臨床の仕事がメインで、ライフステージに沿って託児所や養護学校、老人ホームなどがあるそうです。しかし、臨床発達心理士認定運営機構のホームページが2009年からしか始まっていないので、あまり耳にしない資格ではあります。

ガイダンスカウンセラーは、初等教育から高等教育まで、簡単に言うと小学校から大学までの生徒たちのメンタル面をケアするリーダー的な役割を果たすための資格だそうです。



上で挙げた資格の中で、産業カウンセラーは少し性質は異なりますが、殆どが臨床心理士の資格を持っていることが前提になっているか、臨床心理と仕事がかぶっているものが多いです。
また、大学で心理学を専攻していなくても取れる資格も数多く存在し、下手に資格だけ増えて資格があってもそれが仕事に直結していないものも多くあり、資格としての価値が低くなっているように思います。
しかし、裏を返せば、大学で長い間勉強することはできないが、大学卒業後に心理学を勉強したい感じ、勉強をして資格をとりたいという人が多いということかもしれません。


この仮定が正しければ、心理学に興味はたくさんいるが、独学で勉強する機会しかないという人は一定数いると思う。
それなら、心理学を勉強したいという人に対してセミナーなどで臨床心理士が講演を行い、そこから参加費をいただいて収入源にしていく人がいてもよいと思います。
例えば、一回1000円で2時間のストレスケアに関するセミナーを100人の主婦に対して行えると単純に売り上げが100000円で時給換算で50000円になるので、年収400万~500万くらいが多い臨床心理士にはかなり破格の給料になると思います。(あくまで1例ですが…)

講演を行う対象が臨床心理士や学校の先生など、専門的な人だけでなく、もっと一般に思春期の子どもを持つ親や老人介護をしなければならない子どもとかに簡単なセミナーとかがあればいいのかもしれないと思います。

2014年4月23日水曜日

心理学をビジネスに

タイトルを変え、ブログの趣旨も変えて再スタートを果たそうとしているマグナム昇です。


タイトルを変えて、趣旨を変えた理由は、将来自分が働くであろう心理学を専門とした職業があまりに稼げない状態であることが調べているうちにわかったからです。

臨床心理士の年収は200万~1000万くらいとかなり差があり、ボリュームゾーンが300万~500万くらいになっていて、悪くないようには思えます。
しかし、臨床心理士になるためには、医歯薬系と同じように最低6年間は大学と大学院にいかなければなりません。
その上、大学院の入試倍率は5倍や10倍くらいのところもあり、かなり敷居が高いと思います。
また、大学院での生活も実習などが多く、当たり前ですが、決して楽ではありません。

このように、専門的に長期勉強した後に、働き始めると収入が低く、さらに、常勤で仕事をしている人が古いデータではありますが、2007年の統計では31.8%とかなり低い水準になっていて、非常勤で働いている人が多く存在し、安定していません。
上で書いた1000万円ほど稼いでいる人たちは、業界の有名人だったり、大学の教授だったりとかなり狭き門になっています。実態としても、1割以下の人しか該当しないようである。


今、私は臨床心理士を目指している一人の学生であり、資格をとるには最低でも4年は必要になる。なので、このブログでは、ネットに掲載されいる情報や心理学に関する本が主な情報源になるが、それらを紡いでよいビジネス案を提供できたらよいと考えている。